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No.69
2013/09/23 (Mon)

会期が今日までの展覧会の感想というのも遅きに失してますが、備忘録として上げておきます。







 ルーブル美術館展 〜地中海四千年ものがたり〜

東京都美術館(2013年7月20日~ 2013年9月23日)





タイトル通り、地中海沿岸の文化を中心にしたルーブルの収蔵品展。
器、彫刻、碑文、アクセサリー、絵画、工芸品等、概ね時代順に展示されている。
とにかく4千年をいろんな器物、小さい物から大きな物まで、ぎゅっぎゅと詰めて展示しているので凝縮感&疾走感がある。
特に目玉になるようなものがないにも関わらず、うおー見た見た!という気分になるのはひとえに物量のおかげかもしれない。
ざっくりした流れの説明も、4千年分だと思うとあれでちょうどいいのかも…と思い込もうとしてるけど納得はしていない。



序  地中海世界〜自然と文化の枠組み
一章 地中海の始まり〜前2000年から前1000年紀までの交流
二章 統合された地中海〜ギリシア・カタルゴ・ローマ
三章 中世の地中海〜十字軍からレコンキスタへ
四章 地中海の近代〜ルネサンスから啓蒙主義の時代へ
五章 地中海紀行




一見時代の流れに沿っているように見えるが、近代である四章に1000年代より前のものが並んでいたりする。おそらく、過去の物が発掘されそれがどうその時代に影響したか、という観点で展示されているのだろう。

でもそこに個別の説明があまりない。大抵はカタログに説明が載っているものだが、このカタログには展示と同様、個別の説明がほぼない。
もしかしたら音声では説明があるのかもしれないが、カタログにまで解説が無いのはかなり…残念。
特設サイトをみたら、そちらの方が詳しくかいてあるくらい(特にキッズ向け)。


展覧会の楽しみ方として、解説を読んで見識を広くしてゆく、という部分はかなり大きいと思うのだが、それがないとなんで見に行ったかわからなくなるので文字でも解説をいれてほしい。
音声解説は自分のペースで見られなくなるしあまり頭に入らないので、私にとっては長物である。文字プリーズ。文字解説にならお金払いたい。

は、置いておいて。


以下章ごとにかいつまんで感想







序  地中海世界〜自然と文化の枠組み

しょっぱなの説明文でチグリス、ユーフラテス、ナイルという記述で、文明ハジマター!と盛り上がる。
アンフォラやクラテルなどの焼き物壷の保存状態の良さに驚く。紀元前なのに!驚きのくっきり絵!
おなじみのギリシア神話モチーフと、祝祭的内容が描かれている。
他に装飾品と碑文、香油入れ等小さいが細工の細かいものが並ぶ。
出土場所もクレタアテネカタルゴキプロスと地名だけでテンションがあがる。神話と繋がった品物、と思うと楽しい。





一章 地中海の始まり


序と続いて壷が並ぶ。
そしてこの壷の図像の一つに、「エウロパの略奪(wiki)」があるが、これがこの展覧会の縦糸のひとつとなっている(モチーフとして時代を超えていくつか登場する)。

これはエウローペーがヨーロッパの名前の由来である事とこの展覧会の主旨を掛けているのだろう、にくい演出。だがその説明はされてない(見落としてなければ)。wiki読んだ後に勝手に私が推察してるだけw

ここでへー!!と思ったのは碑文。
エジプトのヒエログリフとギリシア文字が記されたもので、これのおかげで後年ヒエログリフの解読に成功した とある。
ロゼッタストーンてそういう存在だったんだ…とこの年になって認識したり。

そして碑文を刻める技術が進んだせいか、彫金技術も上がった模様。いきなり細かい。これは単眼鏡大活躍。肉眼ではモチーフがわからなかったが、拡大してみたら座った人間が繋がって模様になってる、とかやっと気がついたレベル。単眼鏡万歳。






二章 統合された地中海〜ギリシア・カタルゴ・ローマ

彫像がドーン!と立っていて、細かい物品が並んでる他の展示室とは印象が違っている部屋。
紀元前のプリケツ男子が楽しめます。女子はトーガで尻はみえなかった。残念(そういう展示ではない)。
もちょっとまじめにかくと、リアルであるが誇張が少なく素朴な印象がある。若者の顔よりおっさんの顔の方がレベル高い技術で作られている気がするのは、もしかして地位の高い人を掘るゆえに技術者もレベル高い人が呼ばれてたから かも?とも思ったり。
美術品としての彫像と用途が違うのでその印象が違うのかもしれない。
床モザイクもドーンと置いてあった。イルカときゃっきゃしてるキューピッドと、題材もかわいい。絵は彫像のリアルさから考えると絵本のような素朴さ。
そしてラストはクレオパトラまみれ。内から見たクレオパトラとヨーロッパから見たファムファタルクレオパトラ比較といったところだろうか。

穏やかに文化が混ざり合ってる感じ。統合というか交流、という印象。







三章 中世の地中海〜十字軍からレコンキスタへ

紀元前からここにきて1000年代〜1400年代へと時代が飛んでいる。
そして物品も地中海沿岸のみならず、ブルガリアやノルウェーにまで及んでいる。影響がそこまで浸透したという事かもしれないが、その物品のどこが影響受けてる物なのかがいまいちわかりにくい。
そのブルガリアからの品、銀の腕輪に刻まれたグリフォンの顔が面白すぎた。が、これも拡大しないとわからないシロモノ。単眼鏡万歳(二度目)。
ここでキリスト教的図像が出てくる。ビサンツ様式が混じったキリスト教図像。融合の仕方が変わってきたのがこの辺りの文化なのだが… なぜかこの章はあまり覚えていない…


四章 地中海の近代〜ルネサンスから啓蒙主義の時代へ

急に油絵が登場。今まで東方の展示物が多かったのが、ここからヨーロッパのモノばかりになる。ヨーロッパから見た地中海のオリエントだ。
憧れ=妄想でもあるのでまるで絵本の中のような図像ばかり。
宝石を施したタバコ入れや懐中時計などが並ぶ。
そしてここでまたエウロペの略奪図像登場。懐中時計のごく小さい範囲に精緻に描かれていたり、皿にえがかれていたり。
ヨーロッパナイズされたエウロペ、そしてクレオパトラ像はもはやオリエントではないが、当時の人々の妄想をかき立てる絶好の題材だったのだろうことが窺える。
 





五章 地中海紀行

ヨーロッパの画家達が、実際に現地に行ってスケッチしたものが多く並ぶ。
交通が発達した事、市井の人間が旅行をする余地のある時代になったのがよくわかる。
オリエントな女達、といえばシャセリオー。やっぱりここで登場。シャセリオーは服の下の裸体をエロい意味でもそうでない意味でも意識して描いてる感じがするのが面白いなと見る度思う。
そしてこの章で意外な登場だったのはコロー。この冬の気候のような画家がギリシャ娘を描いた絵があった。しかしやっぱり色相が冬っぽいので、来たに連れてこられた娘さんのようにみえた。今回の展示の中でここだけ違う空気が流れててちょっと面白い感じだった。
この章では他に建築物の一部や織物や衣服なども展示されてました。






総括

地中海文化をひとくくりとして眺める展示だったけど、基本的に地中海文化の渦中の展示というより、ヨーロッパの目を通して地中海文化を眺めるような展示だった。
なのでどこかふんわりとした遠さ、迫るでもなく憧れのフィルターがかけられたような印象が全体にあったように思う。

あと前置きに書いたが、せっかく文明・文化を大観できる展示群なのに、そのつながりに説明がたりなくてただ眺めるだけのものになってしまっているのが惜しい。
もっと教えて欲しかったな、と、思うのだった。





そして展示とは全く関係ないが、リニューアル後の都美の展示ルートがかなり改善されていてまわりやすくなっていた。
そしてレストランがグレードアップしてかなりイイカンジに。
今回は一階(建物の体感では二階w)の安い方のレストランを使用したが、以前に比べて格段に味が良くなっている。そしてグラスワイン350円の安さなのにかなりしっかりした味わいのものを出してきた事にさらに感動したw
上野のお食事は美術館に用事がなくてもここがいいんじゃないかとすら思った。
いや今度から都美で食べます、ええ。

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