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No.67
2013/04/30 (Tue)

貴婦人と一角獣展

国立新美術館(東京)2013年4月24日-7月15日
国立国際美術館(大阪)2013年7月27日-10月20日
http://www.lady-unicorn.jp/


フランス中世美術の至宝「貴婦人と一角獣」を中心として関連物を集めた展示。
今回、クリュニー中世美術館の展示室改装により日本への貸し出しが実現した。過去に貸し出されたのは1974年、メトロポリタン美術館への一回のみ。大変貴重な機会である。これが日本に居ながら生で見られる日がくるとは思わなかった。日本の美術館の信頼に感謝。

 構成は
・「貴婦人と一角獣」のタピスリー6面
・タピスリー内に描かれたものの解説(映像とパネル)
・タピスリーに描かれた図像の参考書籍、物品
・同時代の像、ステンドグラス、衣装
・同時代のタピスリーとその制作方法
・貴婦人と一角獣シリーズ6枚の比較映像
 となっている。

当初、クリニュー美術館は5〜15世紀が中心の収蔵美術館であると聞いて、全ての該当時代の品も多く来るのかと思って浮かれていたが、実際はタピスリーの制作年に絞った物のみの展示でちょっと期待がくじかれたw
新美術館一階の大きい会場を使うと思って期待していたけど、二階のブース二つ使った小規模展示でかなり絞られた内容である。

そんなわけで今回の展示は15世紀初頭の物品が主に並んでいる。
総展示数40、内小さいアクセサリー10ほどあるので、かなりこじんまりとした美術展。



■まず一番最初に目玉の「貴婦人と一角獣」が円形のブースの壁をぐるりと取り囲むようにかけられている。これは本家美術館の展示ホールを模している。
想像していたより遥かに大きく、メインの貴婦人の顔が高い位置にあり、単眼鏡がなければ遠くてよく鑑賞できなかっただろう。拡大鏡を持って行く事を強くお薦めする。
展示の最後の方にある他のタピスリーを見た後だと「貴婦人と一角獣」が通常のタピスリーを遥かに超えた精緻さで作られているのがよくわかる。
作品の解釈の解説はこちらのページhttp://www.lady-unicorn.jp/highlight.htmlに任せるとして、生の図像を見て気になったのは、どうやら女性の年代がそれぞれ違っている事だった。
聴覚が一番若く、以下嗅覚<味覚<触覚<視覚<我が唯一の望みの順に年齢が上がっているようにみえる。
なぜそうみえるかというと、ほうれい線や涙袋のシワの容赦ない描写がはっきりと見て取れるからだ。織物に図を写すのにこの描写。意味が無ければしないだろう。
ただソレに関して解説はないし、解読する知識も持ち合わせていないのが残念である。



他に動物がとにかく多い。多い上におっさんみたいな顔をしたライオンやら犬だか貂だかカワウソだかわからない動物が満載。足滑らせて転んでるような鳥もいる(飛んでいる図なのはわかるのだけどw)これらがまた愛らしい。
中でもぶれないのはウサギである。正面顔かわいい。
これらの動物も後のパネルで解説してある。
しかし「我が唯一の望み」にある鷹の脚に結ばれている紐の解説もないし、猿がひどい重しをつけられている事も解説が無い(後の資料として出されている小箱に、恋をつなぎ止めるために騎士に重しをつける意匠があると解説があるので、そのつながりがあるかもしれない)。
そして首から下が見切れてる動物がどうしてそんな風にレイアウトされたのかも解説して欲しかった。



植物はほぼ薬草とこのタペスリーを発注した家の象徴らしいもので埋め尽くされている(薬草の旨は解説されていない)。
当世の流行りの様式だったようだ。





■その動物の解説パネルの間に、タペスリーの資料となったと目される小さな時祷書と箱がある。
上記した重しをつけられた騎士の彫られた箱、時祷書はタペスリーに使われた一角獣図像の参考にされたと推測されるもの。確かに顔がそのままである。
ついでに気になっているのは一角獣の蹄が偶蹄である事なのだが…ヒゲがついてることも相まってヤギっぽくみえるのであった。
…ほんとにヤギ見ながら描いたのかもしれない(真面目に。
しかし時祷書は他のカラーのページも見たかった。手本にした一角獣を見せるため仕方ないとはいえ、ちょっと選んだページが地味すぎた。グロッタ風模様はちょっと面白かったけども。鹿の角のびーる。





■次の間では彫刻とステンドクラスと箱とアクセサリーと司祭の衣装。
ここで目を引いたのはアクセサリー。
といってもベルトと指輪だけだが、そのベルトの細工がすごい。更に盛り上がりまくっている。このごてごて感はゴシックであることを意識させる。固い背もたれの椅子にすわったら痛そうだが貧乏人の勘ぐりであろう。これをつける貴婦人はふかふか椅子しか座らない、多分。
ステンドグラスは意外ににあっさりした意匠だったり、モノトーンのフレスコ画のようだったり、この時代の技術を見る事ができる。サムソンの髪切り場面は、聖おにいさんの「エラ張りが気になって力がでなくなる」を思い出してしまいうっかり噴いてしまった。ちょっと不審者。




■展示の最後にタペスリーが数点かけられていた。
貴婦人と一角獣の所でも述べたが、先に一角獣をみてしまうと、こちらは織りが荒いように感じる。実際はきちんと作られて荒いわけではないのだが、最初に見た物があまりにも超絶技巧すぎるので割りを食った感じかもしれない。
それにしてもこの時代の男性のタイツぶりはちょっと露出狂な印象すらうける。あまりにも尻がぷりぷり。股間もピースコッドなのか盛りまくりである。ほぼ尻の印象しかない。なんでこんなに中央にこんな尻が。いいけど。ただ部屋にこのタペスリーかけてたら尻で落ち着かない。(ちなみに図像は放蕩息子の帰還の場面3図が一枚に盛られている)




■最後に貴婦人と一角獣が有名になった経緯の音声案内入り映像。
このタペスリーを礼賛して有名にしたジョルジュ・サンドの肖像が、その発見された館においてある。
館とタペスリーの持ち主の、ジョルジュ・サンドへの敬意が見えるようだ。
ちなみにジョルジュ・サンドはショパンとの恋でも有名になった、男勝りのフェミニストでもある。
フェミニストの目がこの図をどういう意味で評価したのかを考えるのもおもしろいかもしれない。







そしてこの展覧会のカタログだが… ガンダムユニコーンへの言及が1ページ近く言及されていたのは驚きだが、元々展示が少なく、謎に満ちた作品であるせいか、カタログでの解説は少々食い足りない印象だった(ゆえに購入見送り)
ただ展示現品には解説が一点一点に添えられていて、それに関しては学芸員の誠意を感じる。



目録を取り忘れたせいで作品名をここに書けないという事態になったが点数が少なく観覧すればどの作品の話をしているかはわかるかと思うので考慮されたし。






全然関係な…くはないけど、阿呆船に言及している所があって、佐藤史生氏の阿呆船という作品を思い出して色々繋がる所があって少々涙を禁じ得ない部分があった。佐藤先生クラスタは注意w
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