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2024/11/22 (Fri)

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No.5
2008/09/12 (Fri)

これまでのエピソードの蓄積が、怒濤のようにおしよせてきているこの数話。
感想がかけるほど消化できてない。
きっと最終回後もそうかもしれない。
むしろ最終回後はもっと心がカオスになっていることだろう(笑)。

そして二次創作するにも最終回を見ないとできない気がする。
見たらもっとできないかもしれないけど。
そもそも公式が最大手すぎて、なにかする余地があるとは思えなくなっている。恐るべしI.G(笑)。


円と書記長。
思惑も想いも違うけど、視線の先に久島がいるのは同じらしい。
書記長はじめて描いた。
男性陣よりは描きやすいけど、やっぱりRD絵は描きにくいわ… orz




というわけで、感想を書くととりとめがなくなりすぎるので、霞八十郎の時に思った久島考察(というほどのものでもないけど、今の結果にも繋がってるとは思う)と、やっぱり円は興味深いな、という話をメモっとく。ムダに長いです。


_________________________



久島と円を考えるメモ



久島を考えるメモ

若ハルの義体に躊躇なく入ってる久島に最初 おwまwえwwwとは思った。
しかし、これは肉体になんら執着がないからできることなんだな、と思ったら腑におちた。
肉体や義体それ自体を単なる物としか捉えて無いから、「ハルの」義体に入る事もこだわらないし、自分の義体を捨てることもいとわない。
久島にとっては愛、すなわち情熱をもちえる、仮に「魂」としておこう、その魂が保持できるならどんな形で存在していても問題はなかった。
このあたりは攻殼のゴーストの概念とリンクしてるんだろう。
攻殼は半端にしか見ていないのでそれについては言及できないけど。



そして久島は必要なことは「できうる限りの事」を想定しておくのが当たり前と考えている。
自分がメタルに沈んでからの対処もそうだが、親友ハルが昏睡した後の行動もそうだった。
「恋人を見るような」視線で見る海と同じくらい大事なハルだから、というのもあるだろうが、親友であり同僚であり、仕事に引きこんだ責任諸々考えて、昏睡したハルに対してできる限りの事をするのは当たり前だという意識はあったと思う。

その過程の中で、「できる限りの事」をしようとして、病院を変えたり、壮年期にハルの義体を用意したまでは良かったけれど、結局その後もハルは眠り続けたままだった。
おそらくそうした「できる限り」がたくさんあったろう(自分の権限の拡大をうけて)。
だから、ハルの事務所を前もって用意していたというのは、「昏睡から醒めてからすぐ」というのが象徴的で、それ以前に用意するのは意味が多少失われていて、しかし起きたらすぐ手配するつもりで物件のあてを長年付け続けていただろうことも窺える。

そしてとうとう復活したと聞き、いままで想定していた「できる限りの事」を全開にした。
ただし、50年間蓄積された想定の上、地位も金銭も充分に持ち得て想定したことがすべて叶えられる立場にあって行われているので、それはもうヘンタイ的な「できる限りの事」になった(笑)。

ハルへは憧憬と尊敬の念があり、ハルを通じて見える地球率に畏怖を感じていたのではないか。そしてそれを見せてくれるハル自身にも畏怖とも崇拝とも通じる気持を持ったかもしれない。
それらがあるからハルの存在は久島の中で重要だったし、だからこそメタルに対してと同じように、「できうる限りの事」をハルに注いだ。

それ以外は、肉体すらさしたる問題ではなかった。
自分の肉体をそんな風に感じている人間なら、他人の肉体−−ハルの義体を換装用として使用することも、単なる乗り物交換としか受け取っていないのではないか。
仮に、一度でもハルが入った義体なら、多少揺れる所はあるかもしれないけど、おそらくあの義体は久島がメンテナンスの時に使っているだけだろう。
もしかしたら、自分が入って、不具合が生じないか点検できるから一石二鳥、という意識はあるかもしれない。
自分が作らせて自分が入って点検した、きちんとしていることを自分で証明できた義体をハルに渡せるのは合理的ではある。

肉体というものに(性と生の意としての)エロスな感覚を持った人間であれば、他人の形をした肉体にさまざまなモノを投影してしまう所だが、久島はそのエロスが欠けているようにみえる。
「愛」事件(笑)の時の物言いも、エロスの感覚がないために「矜持を持ち続ける情熱」を純粋に愛と呼んだ。
反面、エロスの存在なくして人間の存在もない、というわきまえはあるとは思う。
ハルを勝手に義体化しなかったり、ミナモに一目おいていたりという点で。
でも自分のエロスは遠くにいってしまったように見える。
ある種の解脱状態といっていい。
義体に入っている時も、そしてメタルに溶け込んでからは特に。


別に久島を乙女とか童貞とか(笑)とは思って無いが、通常の人間が持ち得る感覚とは別の次元で生きていたんだなと思える。
だからこそ言動がぶっ飛んでたんじゃないかと。
でも筋はおそろしく通っているので、表面上は笑えるけど、良く考えると透徹しすぎてもの悲しい。




…なんだこれ、久島論なのか(笑)
久島というキャラクターを捉える上でのメモみたいなもんなので、あまりつっこまないでください(笑)。




ジェニ−円のこと。
久島メモが長くなったのでこっちは短く。
23話ではかなり最初のころから久島とは別の、しかし関連した分野で化学者として歩んでいたと想われる円。
久島はハルを失った事故での挫折はあったものの、その後の成果を積み上げて磐石な評価を得た。自分より(たぶん)先に化学者として世に認められた久島に羨望と妬みがなかったわけではあるまい。
4話の微妙に嫌味をいいつつ、成果を認めないわけにはいかない態度にそれがでていたように思う(会議の時にも)。
そして久島の進言も書記長の制止もふりきって、己の研究成果を世に知らしめることに喜色満面と振仰ぐ円。三権分立してある人工島の権限を、裏工作をして一手に掌握することを望む円。

権力の拡張は己のエロスの拡大でもある。
同じ科学の進む先を見ているはずなのに、円のベクトルは久島のベクトルとはまるで逆を向いている。
アプローチの方向(質?)がまるで別。

円にしてみれば、久島の能力が限定されたところにしか向いていない事に苛立ちを感じてはいなかったか。それでも評価されている久島に羨望と焦りを感じてはいなかったか。
長年その状態が続いて、または徐々にそういう状態になっていって、円の心中いくばくか、と思う。

そして久島を「くん」で呼ぶ人は作中ではこの人とミナモ祖母だけだ。
ミナモ祖母の「久島くん」は同僚(かは不明だが)へ呼び掛ける親しみを感じるが、円の久島へ対する「久島くん」は、こころなしか目下の人間にいうニュアンスを感じる。


いずれにしても、円の視界の中には常に久島がいて、意識したくないけど意識させられる人物として円の中でひっかかり続けていたのではないか、と思うと円がとても興味深く思える。

そういうのをひっくるめて、円と久島の初対面な場面をみてみたい。



まあ、RDの主要キャラはみんな久島が視界に入ってる状態なんだけどさ(笑)。







しかし、ほんのちょびっとの事を考えるだけで、こんなに文が伸びてしまうのがおそろしい。
こういうのを全員分考えてしまえるのがRDのこわいところ。
1話分を語るのだってこの5倍は必要になってくる…ので、あえて考察まじえた感想はかいてこなかった。
結末を見た後は大変だろうな…ノエインの時もあんまりにもいろんな事がうずまいてて、結局心がカオスなまま放置だったもんなー。

でもそういうのは良作なんだ。
ひとことで述べてしまえたら、物語はつまらないもんね。
それにしてもRDは情報量多いぜ(笑)。

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